異なる文字色のテロップを用いた和食の料理番組の印象評価

書誌事項

タイトル別名
  • Assessment of Viewers' Impressions of a Japanese Cooking Program Using Tickers in Different Colors
  • コトナル モジショク ノ テロップ オ モチイタ ワショク ノ リョウリ バングミ ノ インショウ ヒョウカ

この論文をさがす

抄録

和食の料理番組のテロップの文字色を変えた8動画について、女子学生を対象に印象や味覚にどのような違いがみられるか調査した。テロップの背景色は白に統一し、文字色は刺激純度100%の7種の有彩色(赤、黄赤、黄、黄緑、緑、青、青紫)と無彩色(黒)を用いた。8動画の印象について因子分析を行った結果、「可読性」、「おいしさ感」、「和の雰囲気」の3因子が抽出された。「可読性」では、輝度差の大きい青紫、青、黒の因子得点が高かったが、刺激純度を一定にした場合、輝度差だけでなく色相による違いがみられた。「おいしさ感」では、黄赤が最も高く、「和の雰囲気」では黒、青紫の評価が高かった。辛さ、甘さなど6項目すべての味覚で8動画間に有意差がみられた。テロップの編集において、料理番組の工程画面では可読性や画面との調和に配慮する必要性が明らかとなった。さらに、文字色により完成した料理のおいしさ感を演出できることが示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ