Javaコードのクラス間連携理解のためのコアステートメント抽出アルゴリズム

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抄録

Java プログラミング学習では,既存のソースコードを読み,その処理や構造を理解することが有効である.このコードリーディングをプログラミング教育に取り入れるためには,学習者がソースコードを理解したか否かを確認する方法が必要となる.そのため本グループでは,ソースコード中の肝要なステートメント (コアステートメント) を空欄とし,その記述を要求する,ステートメント空欄補充問題の提案と授業適用を行っている.本研究では,ソースコード中の空欄化すべきコアステートメント抽出アルゴリズムを提案する.本アルゴリズムでは,コアステートメントとして,1) 要求仕様を充たすためのアルゴリズム要素,2) オブジェクト指向言語の特徴であるクラス間連携要素,3) データベースなど外部機能との連携要素,の 3 種類を想定し,それぞれの抽出法を定義している.提案アルゴリズムを実装し,5 つの Java ソースコードに適用して得られたコアステートメントを,Java 学習者による抽出結果と比較した.その結果,両者に高い一致がみられ,提案アルゴリズムの有効性が確認された.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573105977706795776
  • NII論文ID
    110009873281
  • NII書誌ID
    AN10096193
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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