停留時Wi-Fi電波ログから逐次構築したエリア識別器の建物構造からみた妥当性

書誌事項

タイトル別名
  • Validity Judging from the Building Structure of the Area Discriminator Learned in Wi-Fi Log One by One

この論文をさがす

抄録

ユーザの停留時の Wi-Fi 電波ログからエリア識別器を逐次的に構築することで,絶対位置を用いずに,ユーザにとっての重要な場所 (以下,エリア) を識別可能とする手法がある.一方で,絶対位置や建物・周辺環境の物理構造を考慮せずにエリア識別器を構築するため, A 室と B 室の半分,B 室の残り半分と C 室といった,人間の感覚と異なるエリア識別境界が設定される可能性がある.そこで本研究では,停留時 Wi-Fi 電波ログから構築したエリア識別器の識別境界がどのような振る舞いをするのかを検討した.検討データは名古屋大学 IB 電子情報館南棟 3F の廊下を 2m ごとに観測した Wi-Fi 電波ログおよび,同建物 3F の曲がり角を含む廊下・部屋・オープンスペースなど計 48 地点で観測した Wi-Fi 電波ログである.結果,構築されたエリア識別境界は廊下の曲がり角,部屋の区切りなどに引かれ一部を除いて建物構造からみた妥当性が見られることが確認できた.また,学習の順番を変えても建物構造からみた妥当性が見られる結果となった.

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1572543027753155328
  • NII論文ID
    110009878367
  • NII書誌ID
    AA11851388
  • ISSN
    09196072
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ