VANETにおける位置依存情報に対する需要の地理的分布のビーコニングによる共有の効果

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抄録

車両間で事故や渋滞などの道路交通情報の共有を行い,ドライバーに対して遠隔地の情報を提供し運転を支援するための技術開発が進められている.筆者らはドライバーが興味を持つ地点の現在の情報を VANET を用い伝達することでドライバーへ提供するシステムの開発を行っている.本稿では,ドライバーが要求した位置に依存する情報 (位置依存情報,例として車載カメラによる撮影画像) を通信トラフィックを抑制しつつ配信するために,車両が定期的に発信するビーコンを利用し情報の需要に対する地理的な分布 (Demand map) を配信し,車両間で位置依存情報に対する需要の地理的な分布を共有することで,各車両が需要に応じて配信情報を決定できることを目指す手法,Demand map ベースデータ配信手法について論じる.本手法において,Demand map の表現及び低トラフィックでの共有のために Soft-state sketch と呼ばれるデータ構造を用いる方法を検討し,この設計における需要分布の共有の効果を確かめる.シミュレーションの結果,各車両が実際に発生した要求を反映した Demand map を生成,共有できることを確かめた. また,車両密度や需要の有効期限といった条件によって,Demand map が反映する需要の分布の振る舞いに違いがあることを確かめた.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573105977706830208
  • NII論文ID
    110009878441
  • NII書誌ID
    AA11515904
  • ISSN
    09196072
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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