入浴時の温熱環境と生理・心理反応(入浴の安全性と快適性~入浴事故防止指針作成に向けて~,シンポジウム)

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Thermal Environment on Physiological and Subjective Responses during Bathing

この論文をさがす

抄録

入浴に伴う死亡事故の要因としては、様々な指摘があるが冬季の浴室の温熱環境の問題が考えられる。これまでに実施してきた、浴室温熱環境と入浴時の生理・心理反応に関する実験研究では、浴室(脱衣室)の室温が低いほど、入浴前後の血圧変動が大きいこと、またその変動幅は高齢者ではより顕著となることが示された。また、室温が、10℃、17.5℃と低い場合、半身浴やシャワー浴の場合、浴後の温まり感や快適感が得られにくいことが明らかとなった。すなわち、浴室温度を高く維持することは、直接的に血圧変動を抑制するだけでなく、生体への負担が少ない入浴を実施することを習慣化させる上での必要であることが示唆された。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ