林内微気候がノネズミ類の捕獲率に及ぼす影響

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タイトル別名
  • The influence of in-canopy microclimate on capture rates of small rodents
  • ハヤシ ナイ ビキコウ ガ ノネズミルイ ノ ホカクリツ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

静岡県富士宮市麓の針葉樹植林地において,ノネズミ類の捕獲率に林内微気候が及ぼす影響を調べるために232台のワナを設置し,2007年5-11月の42夜に1夜につき4回の見回り調査を行った。ヒメネズミApodemus argenteusは延べ699回,アカネズミA. speciosusは66回捕獲された。降雨時と非降雨時の捕獲率には有意な違いは見られなかったが,降雨量20mm/h以上の時には捕獲されなかった。夜間の時間帯別捕獲率は,夜明け前後を除いて違いが見られなかった。夜間の気温や湿度は捕獲率に影響していなかった。捕獲率に最も大きく影響する要因は繁殖に伴う個体数変動であり,捕獲率は両種ともに5-6月に高く,その後漸減した。

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