中国近代に伝わった張廷済の学問 : 呉大澂に与えた影響

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タイトル別名
  • チュウゴク キンダイ ニ ツタワッタ チョウテイズミ ノ ガクモン : ゴダイチョウ ニ アタエタ エイキョウ
  • Zhang ting ji's learning got down to The museum of Chinese : influence on Wu da cheng

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抄録

清代中期に金石学者として有名であった張廷済(一七六八|一八四八)の著録に『清儀閣所蔵古器物文』があるが、私は、この史料をもとに今日まで張廷済の学問、芸術、交友などを考察してきた。その中で、張廷済の金石学研究が、清代末期、近代と金石学者に影響を与え、金石学の発展に貢献したのではないかと考えた。それが分かる史料に、清代末期に金石学者として有名な呉大(ご・だいちょう一八三五|一九〇二)の著録『客齋集古録』があり、その内容は、『清儀閣所蔵古器物文』の編集方法に則ったもので、自分の収蔵物から手ずから採った拓本、他から入手した拓本の余白に題識、跋を記し編集されている。この頃から、金石学の著録には、張廷済の編集法を用いたものが出てきている。今回は、『清儀閣所蔵古器物文』と『客齋集古録』を中心に取り上げ、張廷済が中国近代の金石学に与えた影響を探る一部分として考察していきたい。

金石学

清代末期

張廷済

呉大澂

identifier:DB004300007858

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