高エネルギー物質研究会 平成26年度研究成果報告書
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- 羽生 宏人
- 宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所
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抄録
高エネルギー物質を溶剤なしで液体化することができれば,液体推進剤のさらなる高性能化が期待される.火薬学会高エネルギー物質研究会ではエネルギーイオン液体(EILs)に着目し,次世代高性能液体推進剤としての適用可能性を検討することとした.本研究では高エネルギー酸化剤アンモニウムジニトラミド (ADN) の液化手法について探索し,モノメチルアミン硝酸塩 (MMAN),尿素との共融により,室温で安定なADN 系エネルギーイオン液体推進剤 (EILPs) を得ることができた.化学平衡計算による性能計算によれば,現行のヒドラジンを上回る性能が期待される.熱分解挙動の検討の結果,ADN 系EILPs は加熱によりほぼすべてがガス化し,N2O,NO2,N2,NH3,HNCO,CO2,H2O を生成することがわかった.現在は実用化に向け,物性,性能を実験的に把握し,必要に応じてそれらの改善を進めている.また,構成する物質の特性がEILPs の物性 (融点,密度,粘度など) に与える影響を把握し,EILPs のデザインを可能にすることおよび蒸気圧の低いイオン液体への着火方法が課題である.
収録刊行物
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- 宇宙航空研究開発機構研究開発報告
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宇宙航空研究開発機構研究開発報告 14 1-10, 2015-03
宇宙航空研究開発機構
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1571698602788845952
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- NII論文ID
- 110009893597
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- NII書誌ID
- AA1192675X
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- ISSN
- 13491113
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles