ASTRO-H衛星搭載軟X線撮像検出器(SXI)信号処理用ASICのスクリーニング
書誌事項
- タイトル別名
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- Screening of ASIC for signal processing of Soft X-ray Imager onboard ASTRO-H
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抄録
ASTRO-H 衛星搭載の軟X線撮像検出器(SXI:Soft X-ray Imager) は軟X線望遠鏡(SXT : Soft X-ray Telescope) の焦点面に配置される。田の字型に配置された4 枚の大面積CCD 素子が、38 分角四方と、ASTRO-H 搭載検出器としては最も広い視野を構成し、0.4-12 keV のエネルギー帯域で撮像分光観測を行う。SXI のフロントエンド回路には、アナログデジタル混在ASIC (application-specic integrated circuit) を採用している。従来の個別回路部品で構成される信号処理回路を大幅に小型化、軽量化している。ASIC 単体での機能と性能、さらに放射線耐性の実証を完了した後、JAXA 集積回路仕様書に準拠したQCI(quality conformance inspection) 試験と、フライトモデル候補全数に対するバーンイン試験を実施した。特にバーンイン試験は、通電かつCCD の疑似信号を処理させた状態のダイナミックバーンイン試験を行った。+115C、200 時間の試験の前後で、入力等価雑音、積分非線形性、ゲインを測定した結果、供試体32 素子全てについて、故障や性能劣化がないことが確認された。この結果を基にフライトモデル8 素子が選定され、SXI カメラボディ内部の電子回路基板に実装された。
収録刊行物
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- 宇宙航空研究開発機構研究開発報告
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宇宙航空研究開発機構研究開発報告 14 1-10, 2015-02
宇宙航空研究開発機構
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1572543027718268032
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- NII論文ID
- 110009894224
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- NII書誌ID
- AA1192675X
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- ISSN
- 13491113
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles