精神障がい者家族会の家族ピア教育プログラムの継続意向に関連する要因

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タイトル別名
  • Factors related to Family Groups' Intention Regarding Continuation in a Family Peer-education Program on Mental Disorders
  • セイシン ショウガイシャ カゾクカイ ノ カゾク ピア キョウイク プログラム ノ ケイゾク イコウ ニ カンレン スル ヨウイン

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抄録

目的:精神障がいの家族ピア教育プログラムの効果的な普及戦略を検討するために,すでにプログラムを実施したことのある家族会を対象として,プログラムの継続意向に関連する要因を明らかにすることを目的とした.方法:プログラム開発時の2007年度から2012年度に家族学習会を実施した家族会59か所を対象とし,自記式質問紙を送付し.郵送で回収した.分析枠組みは,ヘルスケア提供組織におけるイノベーション普及の理論枠組みを用いた.プログラムの継続意向を定期実施意向あり群と定期実施意向なし群の2群にわけて従属変数とし,家族会のシステムの素地,準備性,プログラムを実施した結果との関連をみた.結果:56か所の家族会から回答を得た.プログラムの継続意向を従属変数とした多重ロジスティック回帰分析では,プログラムの採用動機が新目標であること(OR=7.11,p=0.005),財源(OR=1.98,p=0.035)が有意な関連を示した.考察:家族会は,小規模作業所の運営という目標をなくし新しい目標として家族の相互支援や学習を求めている.本プログラム内容は,その新しい目標と合致している.また,プログラムの継続意向に財源の確保が関連していた.今後は,家族会が行政などに補助金や助成金を申請する際に活用できるツールを提供することを含め,財政面を確保する取り組みが必要である.

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