軟性気管支鏡下に摘出しえた37年間の長期にわたって存在した気管支異物の1例

DOI
  • 藤原 敦史
    公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院呼吸器外科:香川大学医学部呼吸器・乳腺内分泌外科
  • 奥村 典仁
    公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院呼吸器外科
  • 山科 明彦
    公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院呼吸器外科
  • 亀山 耕太郎
    公益財団法人大原記念倉敷中央医療機構倉敷中央病院呼吸器外科

書誌事項

タイトル別名
  • An Endobronchial Foreign Body Overlooked for 37 Years That Was Ultimately Removed with a Flexible Bronchofiberscope

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抄録

症例. 49歳男性.幼少期から微熱を繰り返していた.咽頭痛にて近医受診,肺炎と診断され抗菌薬による治療が開始されたが改善が見られず,当院入院となった.胸部CTで右肺S^<10>の浸潤影とB^<10>気管支内腔に小石灰化巣を認め,気管支鏡検査にて右B^<10>bに気管支異物を認めた.全身麻酔下に気管支鏡にて異物摘出を行った.摘出後肺炎像は改善がえられた.詳細な問診にて37年前の空気銃の弾の誤嚥が明らかとなった.結語.今回,肺炎を契機に37年介在していた気管支異物が発見され,気管支鏡下に摘出することで根治しえた1例を経験したので報告する.

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 37 (2), 163-167, 2015

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

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