積雪期におけるノウサギ・キツネの垂直分布と生息数 : 北海道石狩・留萌地方における

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タイトル別名
  • The numbers and vertical distribution of Vulpes vulpes and Lepus timidus on the snow

抄録

1. 冬期足跡の,写真データによるノウサギの垂直分布は,低地平野部から高山(ここでは標高800m)にいたるまで広く分布しているのにたいし,キツネでは標高300m以下の低地帯に分布し,その多くは散在する人家周辺であった。これは,両種の食性の相違によるものと思われ,とくにこの季節において,キツネの人間生活への依存性が強くうかがわれた。2. ビュッホン法による推定密度は,ノウサギで1ha当たり0.0531頭,キツネでは0.0155頭であり,その比は0.29であった。またノウサギの密度は当別・留萌の調査によるものとも合わせ,総じて過去5年鑑の全道の密度レベル(0.0407〜0.0718頭/ha)を反映したものであった。3. キツネの密度推定にあたっては,1夜の平均行動距離を一応3kmとした。しかし,これについては標本数をふやし,より実際にかなった数値を求めることが,今後,必要である。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001206104301184
  • NII論文ID
    110009931298
  • DOI
    10.18987/jjsh.17.0_13
  • ISSN
    24330744
    09100369
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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