通い研修型の短期エンカウンター・グループの実証的研究

• 伊藤 義美

  名古屋大学

書誌事項

タイトル別名

• An empirical study of short-term encounter group as a training returnable type

抄録

2日間の通い方式の短期研修型のエンカウンター・グループをアウトカムとプロセスから検討した。グループ体験群は精神保健指導者養成研修の高校教師13 名で、統制群は28 名の看護学科の学生である。グループ体験群では、グループの前後で日本版POI のTC(時間志向性)、エゴグラムのCP(批判的な親の自我状態)、Y-G 性格検査のCo(協調性の欠如)、G(一般的活動性)、S(社会的外向)に有意差がみられ、現在志向性、協調性の欠如、一般的活動性、社会的外向が増大し、「批判的な親の自我状態」が減少した。プロセスでの変化として自己概念及び他者認知、つまり「現実自己」、「理想自己」、「メンバー自己」、「スタッフ自己」、「スタッフ認知」、「グループの雰囲気の認知」をSD 法(16 対の形容詞)によって3 回測定した。自己概念及び他者認知の変化は「現実自己」と「スタッフ認知」で認められ、「現実自己」とのズレの変化は「理想自己」、「メンバー自己」及び「スタッフ自己」においてズレは小さくなり「現実自己」に近づいた。

収録刊行物

• 人間と環境 電子版

  人間と環境 電子版 10 (0), 29-37, 2015

  河原学園 人間環境大学

キーワード

• 短期研修型エンカウンター・グループ
• 日本版POI
• エゴグラム
• Y-G 性格検査
• 自己概念及び他者認知

詳細情報

• CRID: 1390001206227856000
• NII論文ID: 110009939283
• DOI: 10.24648/uheoka.10.0_29
• ISSN: 21858373
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可