歯科領域における障害のある人への対応と課題 : 障害者歯科の現状から(企画セッション:医療現場での障害者対応とその課題)

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タイトル別名
  • Clinical Supports and Challenges for Patients with Disabilities in Dentistry : From the Perspective of Division of Special Care Dentistry

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抄録

歯科領域には「障害者歯科」という分野があり、そこでは障害や病気などで歯科受診に特別なニーズ(スペシャルニーズ)をもつ人に歯科保健や治療が行われている。障害者歯科を専門とする大阪大学歯学部附属病院障害者歯科治療部には、年間のべ1万人の患者が受診する。登録患者の50%に知的障害、23%にてんかん、21%に自閉スペクトラム症、15%に脳性まひ、9%に後天的な肢体不自由がある(2013年度重複あり)。不随意運動、緊張や不安などで歯科治療が困難な場合には、物理的(抑制や神経学的姿勢制御)、心理的(行動療法など)または薬理的(全身麻酔など)な行動調整が行われる。またコミュニケーションや情報を保障するため、個々の手段に応じた情報提供やコミュニケーションを心がけている。障害のあるすべての人が安心して歯科医療を受けられるために,今後さらにスペシャルニーズを的確にとらえ適切に対応することが課題であり,日々進化する障害や支援技術に関する情報を収集し、歯科臨床に取り入れることが重要と考える。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573387452711699968
  • NII論文ID
    110009945663
  • NII書誌ID
    AA1155230X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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