運転者状態の共有による歩行者事故低減技術の効果検証の試み(メディアと企業経営,感性情報処理とマルチメディア技術および一般)

  • 中西 賢汰
    近畿大学大学院総合理工学研究科
  • 紀ノ定 保礼
    大阪大学大学院人間科学研究科:株式会社国際電気通信基礎技術研究所
  • 内海 章
    株式会社国際電気通信基礎技術研究所
  • 多田 昌裕
    株式会社国際電気通信基礎技術研究所:近畿大学理工学部

書誌事項

タイトル別名
  • A Trial Study of Pedestrian Traffic Risk Reduction by Sharing Driver's State Among Traffic Participants
  • 運転者状態の共有による歩行者事故低減技術の効果検証の試み
  • ウンテンシャ ジョウタイ ノ キョウユウ ニ ヨル ホコウシャ ジコ テイゲン ギジュツ ノ コウカ ケンショウ ノ ココロミ

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抄録

本研究では,運転者の認知状態(注意の程度・方向など)を周囲の交通参加者と共有することで,周囲の交通参加者に対して,事故リスクを下げるような行動変容を促すことが出来るか検証を行った.今回は,接近してくる車両に対して歩行者が道路を横断する場面を想定した実験を行った.具体的には,接近車両の運転者の認知状態の低下を車両前方のランプを点灯させることで周囲に知らせる仕組みを用い,ランプ点灯の有無で歩行者が道路横断のタイミングを変化させるのかを検証した.20〜56歳の男女7名を歩行者役として実施した実験で,接近してくる車両に対して被験者が横断を断念する地点を比較したところ,ランプ点灯時には,ランプ消灯時と比べて7名中5名が平均0.82秒(5.8m手前)早く横断を断念する,すなわち安全方向に行動が変容することがわかった.

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