EBUS-TBNAで診断できなかった縦隔リンパ節結核の1例

DOI
  • 瀬間 学
    東京医科歯科大学医学部附属病院呼吸器内科
  • 岡本 師
    東京医科歯科大学医学部附属病院呼吸器内科
  • 土屋 公威
    東京医科歯科大学医学部附属病院呼吸器内科
  • 日下 祐
    東京医科歯科大学医学部附属病院呼吸器内科
  • 貫井 義久
    東京医科歯科大学医学部附属病院呼吸器内科
  • 酒井 友子
    東京医科歯科大学医学部附属病院呼吸器内科
  • 榊原 理江
    東京医科歯科大学医学部附属病院呼吸器内科
  • 柴田 翔
    東京医科歯科大学医学部附属病院呼吸器内科
  • 稲瀬 直彦
    東京医科歯科大学医学部附属病院呼吸器内科

書誌事項

タイトル別名
  • Tuberculous Mediastinal Lymphadenopathy Difficult to Diagnose by Endobronchial Ultrasound-guided Transbronchial Needle Aspiration

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抄録

背景.縦隔リンパ節結核の診断には,腫大リンパ節に対する超音波気管支鏡下リンパ節穿刺吸引生検(endobronchial ultrasound-guided transbronchial needle aspiration, EBUS-TBNA)が有用であると報告されている.症例.76歳男性.慢性腎不全に対する血液透析導入時に,発熱および全身倦怠感があり,胸部CTにて縦隔リンパ節腫大を認めたため,当科紹介となった.縦隔リンパ節内の非壊死部位を中心にEBUS-TBNAを2回施行したが,病理組織検査および細菌学的検査では確定診断が得られなかった.縦隔鏡によるリンパ節生検では,病理組織学的にリンパ節中心部に乾酪性肉芽腫を認め,培養検査で結核菌を認めたため,縦隔リンパ節結核と診断した.結論.縦隔リンパ節結核の診断にはEBUS-TBNAが有用であるとされているが,診断困難な症例もある.

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 37 (3), 319-323, 2015

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

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