気管支原発粘液腫の1例

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  • A Primary Endobronchial Myxoma

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抄録

背景.粘液腫が気管支内に認められることは非常に稀である.症例.58歳男性.検診にて胸部異常陰影を指摘され当科紹介受診された.胸部CT上,右中葉支入口部に結節影を認め,中葉は無気肺を呈していた.PET-CTではFDGの集積は軽度であり,良性腫瘍または低悪性度腫瘍が疑われた.気管支鏡検査では,右中葉支を閉塞する表面平滑なポリープ状の腫瘍を認めた.同部より生検を施行したが確定診断は得られなかった.悪性腫瘍も否定できないため胸腔鏡補助下右中葉切除術を施行した.病理組織学的には腫瘍の表面は気管支上皮で覆われており,粘液様基質を背景に線維芽細胞様の紡錘形細胞や膠原線維の増生がみられ,気管支原発の粘液腫と診断した.結論.気管支原発粘液腫の1例を経験した.

収録刊行物

  • 気管支学

    気管支学 37 (3), 324-328, 2015

    特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会

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