非特異的慢性腰痛患者の体幹回旋運動における筋活動量と筋活動開始時間

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  • Muscle Activation Amplitude and Onset Time in Patients with Chronic Nonspecific Low Back Pain During Trunk Rotation

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抄録

【目的】本研究の目的は,体幹回旋運動中の筋活動量・筋活動開始時間に着目し,非特異的慢性腰痛患者の筋活動特性を明らかにすることである。【方法】対象は,腰痛群15名(男性9名,女性6名:年齢22.5±2.4歳),健常群15名(男性9名,女性6名:年齢25.2±5.5歳)とした。対象者は,LED点灯の合図にできるだけ早く反応し,約1秒で回旋運動を行った。三次元動作解析装置に同期した表面筋電図を用い,測定筋を両側の腹直筋,内腹斜筋・腹横筋,外腹斜筋,脊柱起立筋,多裂筋,大殿筋上部線維,広背筋上部・下部線維の計16筋とした。各筋の筋活動量・筋活動開始時間を算出し,Mann-Whitney検定にて群間比較を行った。【結果】腰痛群では,健常群に比べ,非回旋側外腹斜筋の筋活動量が有意に増加し,筋活動開始時間は有意に遅延していた。【結論】非特異的慢性腰痛患者の体幹回旋運動における筋活動特性として,外腹斜筋に異常筋活動が生じていた。

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 42 (5), 384-391, 2015

    日本理学療法士学会

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