DNAマイクロアレイによる遺伝子組換え作物の品種同定検査法

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  • Identification of genetically modified organisms by detection of target gene pattern using DNA microarrays

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抄録

遺伝子組換え作物を定量的かつ定性的に検査するための簡便な方法の1つとして、PCR法に代表されるような遺伝子増幅反応を介することなく、ランダムプライマー等を用いて合成されたターゲット核酸をDNAマイクロアレイにより検出する方法が考えられる。本報告では、DNAマイクロアレイを用いてその検出パターンにより5つの遺伝子組換えトウモロコシを品種同定することができたため、その結果について報告する。本方法の特徴は、検出対象ごとに特定のプライマーを使用するのではなくランダムプライマーを用いることにより、サンプルとなるゲノムDNAの全領域を網羅するターゲット核酸を合成することである。本研究において、遺伝子組換え作物中の検出対象遺伝子をそのゲノムDNA中に組み込まれた位置の影響を受けることなく検出可能であることが示された。従って検出対象配列数の大小に関わらずランダムプライマーを用いた同一の反応系により、DNAマイクロアレイ上の多数の遺伝子を対象としたスクリーニング検査法の可能性が考えられた。

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