国語調査委員会による音韻口語法取調の現代的価値 : 岩手県の第二次取調稿本の分析を事例として(<特集>近代語研究の今とこれから)

書誌事項

タイトル別名
  • Current Value of the Survey of Grammar and Phonology by the National Language Research Committee : A Study on the Manuscript of the Second Survey of Iwate Prefecture(<Special Issue>Current Topics and Prospects in the Study of Modern Japanese)
  • 国語調査委員会による音韻口語法取調の現代的価値 : 岩手県の第二次取調稿本の分析を事例として
  • コクゴ チョウサ イインカイ ニ ヨル オンイン コウゴホウ トリシラベ ノ ゲンダイテキ カチ : イワテケン ノ ダイニジ トリシラベ コウホン ノ ブンセキ オ ジレイ ト シテ

この論文をさがす

抄録

国語調査委員会による「音韻口語取調」は明治末期に実施されたが,第二次取調は関東大震災で焼失したとされ,全国的に集約して学問的かつ学史的に検討されることがなかった。本論では,2回にわたって実施された「音韻口語法取調」を取り上げ,調査の全体像を把握し,残された第二次取調の報告類があることを明らかにした。また,岩手県の第二次取調の稿本を取り上げ,現代的視点から後代の研究成果と比較し,近代方言の資料としての価値があることを明らかにした。さらに,過去の方言調査資料を言語研究に有効に利用するために,調査目的や資料の成立背景などを方言学的・社会言語学的に把握する必要があることを指摘した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ