注入同期構成を用いた3素子正帰還型Push-Push発振器アレーの実験的評価(アンテナ・伝搬、マイクロ波における学生・若手発表および一般)

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タイトル別名
  • Experimental Evaluation of a Three-Element Positive Feedback Type Push-Push Oscillator Array Using Injection Locking Technology
  • 注入同期構成を用いた3素子正帰還型Push-Push発振器アレーの実験的評価
  • チュウニュウ ドウキ コウセイ オ モチイタ 3 ソシ セイ キカンガタ Push-Push ハッシンキ アレー ノ ジッケンテキ ヒョウカ

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抄録

本稿では,注入同期構成を用いた正帰還型Push-Push発振器アレーの試作回路を用いた評価結果について述べる.本発振器アレーは3つのPush-Push発振器,2つの移相器および注入回路によって構成されており,レーダなどで必要となるビームステアリング機能を簡易な構成で実現することができる.しかしながら,正帰還型Push-Push発振器アレーでは,出力の位相差を制御する際に発振周波数の変動が生じてしまうという問題がある.そこで,注入同期により出力の周波数を一定にして位相差を変化させることを試みた.本稿では,注入信号電力に対する発振器アレーの特性を実験的に評価しており,発振器アレーの同期が取れているときに,15GHz帯で発振周波数を安定させたまま隣接する発振器間の位相差を220.4度変化させることができた.また,位相雑音が100kHz離調時で約10dB向上することを確認した.

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