日本人英語学習者におけるPhonic Generalizationsの応用性

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  • An Application of Phonic Generalizations for Japanese English Learners
  • ニホンジン エイゴ ガクシュウシャ ニ オケル Phonic Generalizations ノ オウヨウセイ

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抄録

英語を外国語として学んでいる日本人英語学習者にとって、英語を声に出して読むことは必須である。しかし、残念なことに、声に出して正確に読むことのできない学習者が多くいる。音読テストの結果、phonic generalizations(ルール)の代表的なsilent e を含む単語を読めない中高大学生が圧倒的に多いという結果が出た。この現実を見ると、厳選されたフォニックスのルールに基づいた指導をすれば、音読力が改善されるだろうと考える。Clymer(1963/1996)は、米国の小学校のテキストに現れる「一般的にルールと言われているものの中には、例外が多い」という結果を出した。Clymer(1963/1996)を参考に文科省検定済中学校教科書の6 社共通単語614語について調査した結果、Clymer とやや同様の結果が出た。その結果として多くのフォニックスのルールから、23のルールを学ばせたいルールとして選んだ。また、Johnston(2001)は、母音の組み合わせの単語の読み方が、子音の読み方より、不規則だとしている。しかし、多くの母音の組み合わせのうち、ey, aw, oy, oi, auの組み合わせはJohnston の研究でも、本研究でも高い有用率を示している。したがって、これらも、23のルールに加えれば、読むことのできる範囲の単語が広がる。これらの厳選されたルールの習得は日本の英語学習者に役立つと考える。

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