聴覚障害者への相談支援における文化モデルアプローチの一考察―具体例から考察する文化モデル視点への転換―

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タイトル別名
  • A Study of the Cultural Model Approach of Social Work with Deaf and Hard of Hearing People
  • チョウカク ショウガイシャ エ ノ ソウダン シエン ニ オケル ブンカ モデルアプローチ ノ イチ コウサツ : グタイレイ カラ コウサツ スル ブンカ モデル シテン エ ノ テンカン

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抄録

昨今、欧米、特にアメリカやイギリスにおいては、聴覚障害者のろう文化について論じられることが多くなっており、聴覚障害者にとって重要なキーワードとなっている。筆者は聴覚障害者への相談支援において、このろう文化を基盤にした文化モデルアプローチが重要であると捉えている。本稿では聴覚障害者への相談支援を行っている職員を対象に、聴覚障害者についての障害者観を調査し、ろう文化についての認識、聴覚障害者に対してのポジティブな視点のあり方を考察した。具体的には、聴覚障害者をどのように聴者に説明するかについて記述してもらい、その中から聴覚障害者の文化モデルに基づく内容を抽出した。次に、文化モデルアプローチについて筆者が講演をおこなった後に、ネガティブな記述内容をポジティブな視点に転換するワークショップをおこなった。その結果、具体的な文化モデルアプローチの内容を明らかにすることができ、且つ、文化モデルアプローチは聴覚障害者についての障害者観をポジティブに捉えることが可能となり、聴覚障害者のストレングスをより強固にアセスメントできることが考察できた。

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