西表島実験授業報告 : 「自然科学科目の新しい取り組み」として

書誌事項

タイトル別名
  • Iriomotejima jikken jugyo hokoku : "shizen kagaku no atarashii kokoromi" toshite

抄録

自然の中での動植物の生態,行動,発生過程の観察や,地形風土とその生き物との関連などを観察することは「自然」と「生き物を取り巻く環境」を実体験し、理解することに繋がる。慶慶應義塾大学では,理工学部の一部の学生対象に,臨海実習が野外実習の授業として設置されているが,著者らは,このような野外実習が理系・文系に関わらず全ての学生に必要なことであろうと考えてきた。そのため,これまで10年余に渡り,文系学部の生物学履修者の中で希望を募って,真鶴の横浜国立大学教育人間科学部理科実験施設において宿泊を伴う課外授業を行ってきた。今回は,この課外授業とは別に,新たな教育効果を持つ野外授業の開発のため,本州近隣にはない亜熱帯気候・風土を持つ西表島の環境の中で,多様な生物と自然を観察し学ぶ事を企画した。秋山が昨年3 月,特色GP の企画により琉球大学の実験施設を視察した事を契機に,西表島での実験授業を試みた。本年度は,基本的な授業の方向性とプログラムなどを打ち合わせし,実験所の利用を前提として課外授業として授業を行い,来年度以降に何らかの形で授業に取り込む可能性をさぐるべく,その問題発掘を行った。本論はその報告と来年度以降の課題について考察するものである。創立150年記念号 : 実験科目の新しい試み = 153th anniversary number : new trials of student experiment classes

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