白色家兎脛骨の延長仮骨に対する塩基性線維芽細胞増殖因子の効果 MMD法による延長仮骨内骨塩量の評価

この論文をさがす

抄録

金沢大学大学院医学系研究科がん医科学専攻機能再建学

日本白色家兎の脛骨に金沢大式創外固定器を用いて1mm/日と2mm/日の速度で骨延長法を行い,延長仮骨内の骨塩量の変化をmineral densitometry法の原法から独自に拡張したmodified mineral densitometry法を用いて評価した.延長仮骨部の骨塩量を比較すると,2mm/日の延長速度では仮骨部の骨塩量は明らかに少なく,骨形成が傷害された.更に2mm/日の延長速度において20mmの延長終了時に生食(コントロール群),塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)80μg/0.5ml(F80群),bFGF400μg/0.5ml(F400群)を経皮的に延長仮骨内に投与して延長仮骨部の骨塩量を経時的に比較した.その結果,F400群ではコントロール群に比べ3~6週において有意に骨塩量の増加を認めたが,それ以降は差を認めなかった.F80群はコントロール群に比べ全経過を通じて高値を示す傾向はあったが有意差はなかった

原著論文

identifier:2003181061

収録刊行物

参考文献 (31)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ