二次壁新生面への壁成分の供給と光・膨圧の関係

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タイトル別名
  • Relation between the supply of cell wall components to the innermost surface of developing secondary wall and light-turgor pressure
  • 2ジヘキ シンセイメン エ ノ カベ セイブン ノ キョウキュウ ト ヒカリ ボウアツ ノ カンケイ

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抄録

スギ分化中仮道管の二次壁新生面において、昼間はセルロースミクロフィブリルが明瞭に観察されるが、夜間はマトリックスが観察される。これらの結果は、二次壁の堆積時に供給される壁成分に昼夜の違いが存在する事を示している。本研究では、この切り替えに光と膨圧がどのように関わっているのかを検討した。水耕法で生育した試料においても、膨圧は明期に減少し暗期に増加している事を確認した。さらに水耕養液を加圧することで明期でも膨圧は増加し、加圧力を高めることで明期でも暗期に等しい膨圧の状態で生育することができた。水耕試料の明期において、膨圧が低い時はセルロースミクロフィブリルが、養液を加圧することで膨圧を高めた時はマトリックスが観察された。二次壁新生面への壁成分の供給について、膨圧の影響を考えていく必要がある。

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