膠原病を持つ人におけるベネフィトファインディングの特性とその獲得に関連する要因

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  • Characteristics of Benefit-finding and Factors Related to its Formation among People with Collagen Disease

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抄録

本研究では,膠原病を持つ人を対象に,病いによる肯定的な変化と言われているベネフィットファインディングの特性とその獲得に関わる要因について明らかにすることを目的とし,外来通院している膠原病患者7名を対象に半構造化面接を行った。ベネフィットファインディングの特徴として《困難に対処していけると思えるようになった》,《自分自身を大切にして生きようと思うようになった》,《感謝の気持ちが深まった》,《他者の痛みに共感できるようになった》,《新しい友人と出会うことができた》,《他者に貢献したいと思うようになった》という6つのカテゴリーが抽出され,ベネフィットファインディングの獲得に関わる要因として《困難で、あった経験》,《治療を続けていく上での支え》,《信じている人からの言葉》,《信じられるものの存在》の4つのカテゴリーが抽出された。実践への示唆として,ベネフィットファインディングを含め患者の病い経験を幅広く理解していくことと,必要な支えや励ましを送り続ける支援の重要性が示された。

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