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- 野口, 和美
- Department of Urology, Yokohama City University Medical Center.
書誌事項
- タイトル別名
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- Recovery of serum prostate specific antigen value after interruption of antiandrogen therapy with allylestrenol for benign prostatic hyperplasia
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抄録
前立腺肥大症をアンチアンドロゲン剤にて治療するとテストステロンの低下にともないPSAが低下する.これにより前立腺癌の診断が遅れることが危惧されている.しかしながら, アンチアンドロゲン剤の中断後4ヵ月で, 両者とも完全に前値に復することをすでに報告した.PSA4.0ng/ml以下の前立腺肥大症の症例においてアンチアンドロゲン剤中断後のテストステロンとPSAの変化を経時的に観察し, 治療前値に復するまでに要する期間につき検討した.症例は平均72.8±2.2歳前立腺肥大症(前立腺体積:36.7±7.9ml)患者でアンチアンドロゲン剤による治療およびテストステロン, PSAの経時的採血に文書同意を得た12症例である.アリルエストレノール50mg/dayを4ヵ月間投与した.これを中断後1ヵ月ごとに採血してテストステロンとPSAを経時的に観察した.アリルエストレノールの投与4ヵ月でテストステロンは低下し, これに伴いPSAも有意に低下した.治療の中断後1ヵ月でテストステロンは前値に復し, PSAは中断後2ヵ月でほぼ前値に復した.以上より, 前立腺肥大症のアリルエストレノールによる治療中に正確なPSA値を知るために必要なアリルエストレノールのwashout期間は, ほぼ2ヵ月であることが示唆された(著者抄録)
収録刊行物
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- 泌尿器科紀要
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泌尿器科紀要 52 (7), 527-530, 2006-07
泌尿器科紀要刊行会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050001202062371968
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- NII論文ID
- 120001159918
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- NII書誌ID
- AN00208315
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- ISSN
- 00181994
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- HANDLE
- 2433/71192
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- NDL書誌ID
- 7983751
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- 本文言語コード
- en
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
- CiNii Articles