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Abstract
症例1:35歳女。主訴は体動時の尿失禁で、DIPで肉柱膀胱および第5腰椎以下の脊椎披裂と仙骨の変形を認め、MRIで第2仙骨上線の低位脊髄円錐とそれに続く肥厚性終糸および脂肪腫を認めた。膀胱内圧測定では最大尿意355ml時の排尿筋圧58cmH2Oで、コンプライアンス3.6ml/cmH2Oであった。排尿は完全な腹圧排尿で残尿は185mlであり、低コンプライアンスをともなう排尿筋無収縮であった。以上より、脊椎披裂、仙骨硬膜内脂肪腫に伴う低位脊髄円錐および脊髄係留症候群(TCS)と診断した。係留解除術を施行し、術後28ヵ月で蓄尿機能の改善、排尿筋の収縮を認めた。症例2:27歳女。主訴は腹圧排尿で、画像検査所見にて肉柱膀胱および第2仙椎以下の脊椎披裂を認め、第5腰椎下端の低位脊髄円錐とそれに続く肥厚性終糸および脂肪腫を認めた。最大尿意255ml時の排尿禁圧50cmH2Oでコンプライアンス3.6ml/cmH2O、完全な腹圧排尿で残尿150mlで、低コンプライアンスを伴う排尿筋無収縮であった。脊椎披裂と仙骨硬膜内脂肪腫に伴う低位脊髄円錐およびTCSと診断し、係留解除術を施行した。術後24ヵ月で蓄尿機能は正常化したが、排尿筋収縮は改善しなかった。
Journal
- Acta urologica Japonica
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Acta urologica Japonica 52(11), 841-844, 2006-11
泌尿器科紀要刊行会