手術を施行した急性陰嚢症の臨床的検討

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タイトル別名
  • Clinical study on operative treatment of acute scrotum
  • シュジュツ オ シコウシタ キュウセイ インノウショウ ノ リンショウテキ ケントウ

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抄録

急性陰嚢症の手術症例102例(年齢0-51歳)を対象に, 主疾患の臨床的特徴について検討を行った。術後診断は精索捻転症50例(49.0%), 精巣付属器捻転症29例(28.4%), 急性精巣上体炎13例(12.8%), その他10例(9.8%)であった。精索捻転症のうち約半数の24例が11-15歳に集中し, 年齢階層別頻度では0-5歳の62%, , 11-15歳の63%, 16-20歳の60%が精索捻転症であった。急性精巣上体炎は年齢階層別頻度では21歳以上で50%を占めた。精巣付属器捻転症は年齢階層別頻度では6-10歳で69%を占めた。精索捻転症の精巣温存例は年齢が比較的高い傾向で, 摘出例より手術までの時間が有意に短かった。発症より8時間以内の手術例は全例が精巣温存が可能であったことより, 精索捻転症の可能性がある場合は早期の手術が必要である。

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 53 (6), 381-385, 2007-06

    泌尿器科紀要刊行会

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