根治的前立腺全摘例の臨床病理学的検討 : 少数例施設の妥当性

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  • Clinicopathological evaluation of radical retropubic prostatectomy-positive outcome even at institutes with relatively limited experience

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抄録

われわれの関連病院における, 根治的前立腺全摘例での少数例施設の妥当性についてレトロスペクティブに検討した。2001年1月から2003年12月までの3年間に施行した11施設, 161例の根治的前立腺全摘例を対象とした。1施設あたりの症例数は1例から36例で, 20症例以上の5施設131例と, 14例以下の6施設30症例で2群間での比較検討を行った。手術時間, 出血量, リンパ節郭清の有無, 神経温存の有無, カテーテル留置期間, 術後合併症, 術後尿失禁の状態について検討した。その結果, 手術時間の有意な延長と, パットフリーになるまでの期間が少数例の施設において平均で40日以上長くかかった。他のすべての項目においては有意な差はなかった。以上の結果から, われわれの関連病院における根治的前立腺全摘術は, 少数例の施設においては術後尿失禁の程度はやや劣るものの, 安全に施行されていることが示唆された。(著者抄録)

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 53 (8), 533-537, 2007-08

    泌尿器科紀要刊行会

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