尿管結石を疑う腰部痛にて発症した線維筋性異形成による総腸骨動脈破裂の1例

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タイトル別名
  • Spontaneous rupture of common iliac artery associated with fibromuscular dysplasia presenting with colic pain suggestive of ureteral stone

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抄録

線維筋性異形成による総腸骨動脈破裂の1例を経験したので報告する。症例は21歳, 特に既往歴のない21歳の男性, 突然の腰部激痛で発症した。当初, 尿管結石による穿通発作が疑われた。腹部CTと血管造影にて総腸骨動脈の破裂による後腹膜血腫と診断された。緊急手術が行われたが, 残念ながら患者は死亡した。病理学的検索により総腸骨動脈の線維筋性異形成が原因と診断された。非常に稀な症例であるが, 突然の腰痛を主訴とする患者の中にこのような症例が含まれることを知っておくべきと考える。(著者抄録)

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 53 (10), 721-724, 2007-10

    泌尿器科紀要刊行会

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