移植腎生検による腎内動脈瘤破裂の1例

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タイトル別名
  • A case of ruptured intra-renal aneurysm caused by renal allograft biopsy
  • イショク ジン セイケン ニ ヨル ジンナイ ドウミャクリュウ ハレツ ノ 1レイ

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抄録

57歳, 男。生体腎移植術を施行し, 直視下移植腎針生検を行った。術直後に水腎症を呈したため尿管膀胱再吻合術を行った。急性尿細管壊死の診断で経過観察したところ, 術後7日目より利尿を認めた。術後34日目の移植腎針生検でリンパ球浸潤を認め, PSLを投与した。退院後4日目に無尿となり, 急性移植腎不全を認めた。移植腎超音波検査では腎被膜下血腫を認め, 腎皮質の拡張期血流は消失していた。腎実質内に約8mmの動脈瘤を認め, パルスドップラー上動脈性波形を認めた。移植腎弓状動脈に発生した動脈瘤とその破裂と診断し, 選択的コイル塞栓術後に移植腎被膜下血腫除去およびドレーン留置術を施行した。術後, 腎実質の拡張期血流の回復, 利尿, 移植腎機能の回復を認め, 腎皮質血流は良好であった。移植後1年, 移植腎機能は良好であった。

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