陰茎悪性黒色腫の1例

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  • A case of penile malignant melanoma

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抄録

78歳男.陰茎腫脹を主訴とし, 近医で陰茎悪性黒色腫疑いと診断され, 精査加療目的で入院した.包皮から亀頭と陰茎根部に黒色, 結節状, 悪臭のある腫瘤性病変を認め, 両側の鼠径リンパ節を数個触知した.膀胱鏡では尿道への浸潤, 陰茎部MRIでは海綿体, 尿道, 前立腺への浸潤, 腹部CTでは内腸骨リンパ節腫脹を認めた.血液検査では腫瘍マーカー5-S-システイニルドーパ(CD)の高値を認めた.陰茎原発悪性黒色腫と診断し, 膀胱全摘, 陰茎全摘, 両側睾丸摘出, 骨盤内・両側鼠径リンパ節郭清を施行した.病理診断は結節型悪性黒色腫であった.術直後はCDが正常範囲に低下した.その後, 化学療法と免疫療法の併用を行い, 一旦は退院したが, 脳への多発性転移を認め, 術後12ヵ月目には腹膜転移を生じ死亡した

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 49 (8), 493-496, 2003-08

    泌尿器科紀要刊行会

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