類似臨床を呈したBCG誘発肉芽腫性前立腺炎と膀胱上皮内癌前立腺浸潤

HANDLE オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • Cases of bacillus Calmette-Guerin-induced granulomatous prostatitis and prostatic stromal invasion of the bladder carcinoma in situ, showing similar clinical findings

この論文をさがす

抄録

類似臨床を呈したBCG誘発肉芽腫性前立腺炎と膀胱上皮内癌(CIS)前立腺浸潤の各1例を経験した.症例1は77歳男性.膀胱CISと再発CISにBCG膀胱内注入療法を2度施行したが, 尿細胞診でclass 5を認め, 3度目のBCG注入で強い頻尿と排尿時痛を認めて中断, 直腸診で前立腺に硬結を触知し, TRUSで左葉にhypoechoic lesionを認めた.抗結核薬でも改善せず, TUR-Pを施行した.病理所見ではBCGによる肉芽腫性前立腺炎であった.症例2は71歳男性.膀胱CISにBCG膀胱内注入療法を開始し, 4回注入後に膀胱刺激症状, 排尿困難を認めたが, 治療を継続して6回の注入を終了した.その後も尿細胞診でclass 3~5が継続し, 排尿症状増悪で抗結核薬を使用したが改善せず, 直腸診で前立腺に硬結を触れ, TRUSでhypoechoic lesionを認め, TRU-Pを施行した.病理所見では前立腺癌細胞は認めず, 移行上皮癌であった

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 49 (9), 555-557, 2003-09

    泌尿器科紀要刊行会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ