ループス膀胱炎の1例

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  • Lupus cystitis. report of a case

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抄録

42歳女。SLEで経過を観察中に食思不振となり当院内科を受診。精査中に水腎症を発見され泌尿器科紹介となった。IVPで両側水腎水尿管を認めた。CTでは腹水貯留と粘膜と漿膜に造影効果を有する腸管壁および膀胱壁の肥厚を認めた。ラッシクス負荷レノグラムは両側腎とも正常であった。膀胱生検では間質の浮腫, 繊維化と炎症細胞浸潤を認めた。膀胱内圧測定でほぼ正常であった。ループス膀胱炎の診断でプレドニソロン40mgを開始した。CT上, 膀胱壁, 腸管壁の肥厚も消失し貧血も改善した。左水腎症は改善したが右尿管狭窄が悪化したため尿管ステントを挿入しステロイド療法を継続しながら経過を観察している

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 40 (8), 717-720, 1994-08

    泌尿器科紀要刊行会

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