慢性期脊髄損傷患者に対する泌尿器科的治療と排尿の自立について - 第1報 -

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タイトル別名
  • Urological treatment of patients with spinal cord injury in the chronic stage

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抄録

1980年1月より3年6ヵ月間に, 入院した完全脊損患者180例に対して, catheter freeを目的として, 薬物療法, 手術療法および神経ブロック療法を施行し, 排尿訓練を指導した結果157例(87.2%)に対して, catheter freeとすることができた.1)神経因性膀胱の尿路管理に関して, 腎機能を保護し, 排尿効率のよい排尿方法を確立させることが最も大切であるが, 脊損患者の場合, 損傷レベル, 合併症の有無, ADLの状況, 介助者の有無などの社会的背景を考慮して, 排尿手段を考えていく必要がある.2)できるだけcatheter freeとすることが望ましいが, その目的のためには, TUR, 仙骨神経ブロック, 陰部神経ブロック, 閉鎖神経ブロック, 腰神経根ブロックなどを施行し, 緻密な排尿訓練を指導することが有用である

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 33 (7), 1070-1074, 1987-07

    泌尿器科紀要刊行会

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