尿路感染症におけるβ-ラクタマーゼ産生菌の動向とスルペラゾンの臨床的効果の検討

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  • Microorganisms isolated from urinary tract infection and their beta-lactamase production and evaluation of clinical efficacy of sulperazone

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抄録

1) 1987年5月~7月の間に県下4施設において, 尿中分離菌460株中グラム陽性菌135株, グラム陰性菌325株で, βラクタマーゼ産生菌は全株の46.7%, グラム陽性菌の14%, グラム陰性菌の60%に認めた.2) P. aeruginosa, E. coli, S. marcescensはグラム陰性菌中に占める頻度, β-ラクタマーゼ産生頻度から代表的なものであった.又分離検出頻度は低いがβ-ラクタマーゼ産生頻度の高率なものは, Acintobacter, Klebsiella, Citrobacter, Enterobacterであった.3) β-ラクタマーゼ産生頻度の高い6菌種では, スルペラゾンに対し74%に感受性をみた.E. coli, Klebsiella, S. epidermidis, P. aeruginosaでは比較的良好であった.4)複雑性尿路感染症26例にスルペラゾンを投与し, 有効率73.1%, 分離菌消失率63%を得た.in vivoのPseudomonas, Serratiaの消失率はそれぞれ50%であった

収録刊行物

  • 泌尿器科紀要

    泌尿器科紀要 34 (8), 1503-1514, 1988-08

    泌尿器科紀要刊行会

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