ラット再生肝における8-オキソ-2'-デオキシグアノシン除去エンドヌクレアーゼ

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  • An Endonuclease Excising 8-Oxo-2'-deoxyguanosine in Regenerating Rat Liver
  • Endonuclease Excising 8 Oxo 2 deoxyguanosine in Regenerating Rat Liver

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抄録

DNA酸化傷害は身体中のあらゆる細胞で発生し、主にグリコシラーゼ類によって除去されている。しかし、チミジングリコールや8-オキソ-2’-デオキシグアノシンのような酸化ヌクレオシドも尿中に排泄されてきて検出されるので、エンドヌクレアーゼとエキソヌクレアーゼが組織中に存在することが示唆される。本研究は複製が活発に行われる再生肝を用いて、エンドヌクレアーゼ活性を持つ修復酵素をホスホセルロースカラムによって分離して検出することを試みた。その結果、再生肝中にDNA中の8-オキソ-2’-デオキシグアノシンヌクレオシドの5’側のホスホジエステル結合を切断する活性があることが判明した。本酵素とホスホジエステラーゼIIを共存させると、γ-線を照射して8-オキソグアニンを豊富に含む子ウシ胸腺DNAから、8-オキソ-2’-デオキシグアノシンが放出された。本酵素はラット再生肝では認められたが、通常のラット肝では認められなかった。本酵素は、DNA複製と特異的に関連しているのかもしれない。

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