蔡花園の風流 頓阿とその子孫の居宅をめぐって

書誌事項

タイトル別名
  • サイケエン ノ フウリュウ トンア ト ソノ シソン ノ キョタク オ メグ

この論文をさがす

抄録

「大方は、家居にこそ、ことざまはおしはからるれ」とは、「徒然草の著名は章段「家居のつきぐしく、あらまほしきこそ、仮の宿りとは思へど興あるものなれ」(第十段)における兼好の見解である。居宅や庭園の設いによって、そこに住む人間の、経済状況だけでなく、精神的な営みをも憶測できるということ、これは確かに、一面の真理をついている。ここでは、南北朝期に和歌四天王として活躍した頓阿が造営した蔡花園(さいけえん)に焦点を絞って、頓阿およびその子孫たちの精神生活の一端に照明をあててみたい。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ