高機能自閉症児における模倣を利用した社会性障害の改善への試み

機関リポジトリ HANDLE Web Site オープンアクセス

書誌事項

タイトル別名
  • lntervention approach of reciprocal imitation training for improving the social dysfunction in a high functioning child with autism
  • コウキノウジヘイショウジ ニ オケル モホウ オ リヨウ シタ シャカイセイ ショウガイ ノ カイゼン エ ノ ココロミ

この論文をさがす

抄録

一般に、自閉症児の中核障害は対人社会性にあり、それは「心の理論」が欠如しているためだと言われている。また、自閉症児は模倣行動に障害があることがわかっており、それが心の理論の欠如に繋がっている可能性が示唆された。そこで、本研究では自閉症児の模倣行動を促進させる試みを通して、彼らの対人社会性の改善を図ることができるかどうかを検討するために、自他認知の発達水準を考慮した、模倣行動を促すための支援プログラムを構築した。そして、当該支援プログラムを高機能自閉症児に適用し、その適切性と妥当性を検証するとともに、自閉症児の社会性の改善に資するか否かの検討を行った。その結果、対象児の他者との情動共有が活発に行われ、対人関係にも変化が現れた。このことから、模倣行動を促すような関わりは、自閉症児の社会性の改善を望む際、ある程度の有効性があると考えられた。

紀要論文

収録刊行物

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ