主体的かつ総合的な日本語運用活動を可能とするポスター発表クラスの試み

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タイトル別名
  • Poster presentation class promoting active and comprehensive linguistic performance in Japanese

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抄録

本稿では、様々な言語知識や技能を総合的に、かつ主体的に運用する活動を取り入れた『ポスター発表クラス』の授業内容を報告する。このクラスでは、最終日にポスター発表を行い、初回から発表前まではそれに向けての準備活動を行っている。この過程で、各自選んだテーマについての情報収集、発表内容・構成の検討と組み立て、原稿作成、発表練習などのタスクに加え、原稿・ポスター作成のために必要な日本語ワープロ指導や質疑応答の練習を行う。授業の形式は、講義形式や、教師と学生または学生間のやり取りのセミナー形式、教師と学生1対lの個別指導など、内容と活動によって様々なスタイルを試みている。ポスタ一発表に対する学生からのコメントでは、「いい練習になった」「おもしろかった」という肯定的な意見が聞かれた一方で、同時に全員が発表を始めると話しづらい、聞きづらい、という意見も出され、発表方法による問題点が明らかになった。以前行っていた口頭発表と比べると、発表者はより聞き手を意識した発表を行っており、聴衆との間にはより活発なやりとりが見られた。また、大学ロビーを使用して発表を行ったことで、面識の無い不特定多数の人を聴衆とすることが可能となり、よりオーセンティックなインタラクションを行う機会が作れた。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050564288961718144
  • NII論文ID
    120003059599
  • NII書誌ID
    AA11172014
  • HANDLE
    2115/45661
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

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