練習方法の違いによる立位での目標追跡課題への影響

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  • The effect of different exercises with the visual feed-back on the target-tracking task during standing in healthy youths

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抄録

<和文要約>運動障害をもつ患者のリハビリテーションに運動学習の応用は重要である。運動学習の練習方法には一定練習と多様性練習があるが、異なる練習方法がその後の立位時の姿勢制御に与える影響については十分に明らかにされていない。本研究は視覚的フィードバック情報を用いた練習方法の違いが立位での目標追跡課題の成績に与える影響について健常若年者6名を対象に行なった。目標追跡課題は床反力計上で直立位をとり、モニター画面上に表示された自身の足圧中心(COP)と追跡目標を一致させる視覚誘導型の随意的追跡運動とした。練習方法の違いは床反力計の情報からモニター画面上に表示されるフィードバック情報への割合の違いとした。一定練習は床反力計上のCOP移動量をモニター画面上に同じ大きさで表示し、多様性練習は2種類の異なる割合でモニター画面上にCOPの移動量を表示した。多様性練習群の成績は一定練習群に比べ良好であり、その練習効果は1週間後においても維持されていた。 本研究より、練習方法の違いは立位での随意的運動課題の成績及び効果の持続に影響を与え、転倒予防を目的としたバランス訓練への多様性の応用は有効である可能性が示唆される。

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