心疾患におけるMIBG 心筋シンチグラフィの有用性と定量解析における注意点

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抄録

123I-MIBG(3-iodobenzylguanidine)は心臓交感神経機能を客観的に評価できる検 査法で,心不全症例の重症度評価,予後予測,治療効果の評価などに多くの有用な 情報を提供する。正面プラナー像における心臓/縦隔比(H/M 比)と洗い出し率 (washout rate)が定量指標として汎用されているが,施設間較差の存在が大きな問 題となっている。MIBG は負荷心筋血流SPECT と比較するとエビデンスが不十分 であり,今後は定量値算出法の標準化を図り,多施設共同研究が可能な環境を実現 することが重要な課題である。

第73回~74回北陸核医学カンファレンス

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