<研究ノート>インド南部の仏教徒運動における僧侶の役割--ボディ・ダンマ僧侶の活動事例

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タイトル別名
  • <RESEARCH NOTE>The Role of Monk in Buddhist Movement in South India: A Case Study of the Activities of the Reverend Bodhi Dhamma

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抄録

本研究は、人口規模および社会に与えるインパクトの点で影響の大きい仏教徒運動における僧侶の役割を現地調査から明らかにするものである。そのために、ナーグプル市以南 (マハーラーシュトラ州、カルナータカ州、アーンドラ・プラデーシュ州) を活動範囲とするボディ・ダンマ僧侶の協力を得て、既に仏教に改宗した、あるいは将来の集団改宗に向けて準備をすすめるコミュニティを訪問した。ボディ僧侶の役割は、アンベードカルの教えの実践者として、異なる立場の民衆の要請を実現するためのイニシアティブをとることに加え、今を生きる民衆と故人であるアンベードカル、インド仏教徒と国際社会を結びつけることである。本件調査によって、ボディ僧侶を中心とする運動では俗人青年層の活躍が顕著であり、また彼の運動は、アンベードカルの業績や言動の延長線上に自らを位置づけつつ、被抑圧者としての自覚に基づいた仏教徒アイデンティティの喚起や鼓舞を骨子とする仏教徒民衆の行動の総体であることが確認できた。

収録刊行物

  • 現代インド研究

    現代インド研究 2 131-152, 2012-01

    人間文化研究機構地域研究推進事業「現代インド地域研究」

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390853649769785600
  • NII論文ID
    120005122140
  • NII書誌ID
    AA12520400
  • ISSN
    21859833
  • DOI
    10.14989/167508
  • HANDLE
    2433/167508
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles

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