書誌事項
- タイトル別名
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- 14C density of seawater collected by the submersible "Shinkai 6500" at Palau Trench
抄録
しんかい6500潜航の際に、パラオ海溝陸側斜面の水深6500mの海底に巨大な石灰岩岩体を発 見した。この石灰岩岩体は、炭酸塩補償深度(CCD)以深に分布している。石灰岩露頭近傍の海水 の溶存無機炭素のAMS14C測定の結果は、Δ14C値で-295‰を示した。この値は、深海の海水の14C 濃度よりも低い。この低い14C濃度の原因は、CCD以深の環境における石灰岩からの炭酸塩の溶解 によって、石灰岩露頭近傍の海水に14Cを含まない炭酸イオンが供給されることによるものであり、 局所的ではあるが、深海の炭素循環の新たな供給源の実態を示すものである。
収録刊行物
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- 名古屋大学加速器質量分析計業績報告書
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名古屋大学加速器質量分析計業績報告書 23 160-163, 2012-03
名古屋大学年代測定資料研究センター
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009224404695552
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- NII論文ID
- 120005228059
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- HANDLE
- 2237/18169
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可