本来の自分巡礼 : 自分自身を集中内観の対象とすることとは

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タイトル別名
  • A Pilgrimage towards the Self : Personal Experiences in Intensive Naikan
  • ホンライ ノ ジブン ジュンレイ ジブン ジシン ヲ シュウチュウ ナイカン ノ タイショウ ト スル コト トハ
  • ホンライ ノ ジブン ジュンレイ : ジブン ジシン オ シュウチュウ ナイカン ノ タイショウ ト スル コト トワ

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抄録

本論文は、東欧のブルガリアで生まれ育った筆者が、自分自身を集中内観の対象として、それに関する個人的な直接体験を語ることに合わせて、内観療法の特質と真髄について論じるものである。日本の文化・世界観・人間観に深く根差したこの療法は、内観研修所のユニークな雰囲気に関わる象徴的経験を備えていて、その経験こそが身体的・精神的健康への道を開く、という理論仮定が提案されている。その一方、内観療法が日本文化に基盤を置いているのにも拘らず、クライアントの年齢・性別・人類・宗教・以前の経験を問わず、各人が両親・保護者のもとに生まれ育ったという人間の共通性を大事にしながら、人の多様性・個性・生涯にもしかるべき敬意を払う。それ故に、内観は比較的普遍性の高い心理療法である、という結論に至る。

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