サイトメガロウイルス抗体陰性血小板の使用経験

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  • An Experience of the Use of Cytomegalovirus-Antibody-Negative Platelet

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抄録

症例は10歳代女性, 診断名は急性リンパ性白血病,血液型はO型RhD (+)サイトメガロウイルス(Cytomegalo virus:CMV)陰性で移植目的で入院した. ドナーは血液型B型RhD(+),CMV陰性, HLA2座不一致でレシピエントとドナーがともにCMV陰性の臍帯血移植となった. 造血細胞移植ガイドラインにあるように,CMV陰性照射濃厚血小板を赤十字血液センターに供給要請をした.CMV陰性照射濃厚血小板は特別発注であり, 今回が当院にとってはじめての依頼であった. 医師と赤十字血液センターの医薬情報担当者(Medical Representatives:MR)は事前の協議をもち,CMV陰性濃厚血小板をほぼ予定どおり14回にわたり供給することができた.輸血後CMV感染は, CMVpp65抗原(C10, C11)検査で感染は認めていない.CMV陰性移植患者にとってCMV感染症は重篤な感染症を引き起こす可能性があり,CMV抗体陰性血液製剤の発注にあたっては, 医療機関と赤十字血液センターとの密接な協議が必要である.

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