第2章 必修教科等の研究 04理科 自然現象を立体的に捉えることを助ける教具の開発と実証授業の研究 : 「光の性質」の単元を中心として

書誌事項

タイトル別名
  • ダイ 2ショウ ヒッシュウ カモク トウ ノ ケンキュウ 04 リカ シゼン ゲンショウ オ リッタイテキ ニ トラエル コト オ タスケル キョウグ ノ カイハツ ト ジッショウ ジュギョウ ノ ケンキュウ ヒカリ ノ セイシツ ノ タンゲン オ チュウシン トシテ

この論文をさがす

抄録

type:Departmental Bulletin Paper

「理科嫌い」が言われて久しいが,筆者はその原因の一つとして,中学校入学以降のいわば理科版の中1ギャップが原因であろうと考えている。すなわち,中学校理科には抽象的な思考が必要で,それまで具体的な事物を目の前にして楽しく学習していた子どもたちにとって,突然壁が現れるようなものだと考えられるからである。そこで,抽象的な思考が必要な単元において,その思考を助ける具体的な物を使った教材・教具を用意すれば,小学校理科から中学校理科へスムーズに移行できるであろうと考えた。子どもたちが始めに出会う,抽象的な思考が必要な単元は物理分野の光の学習なので,この分野で教具を開発し,実証授業を行った。レーザー光線を使って光線を立体的に示すことで,ノートや教科書に平面的にしか表現できなかった立体的な光の進み方を子どもたちに理解させることを試みた。また,反射や屈折,そして最も抽象的な凸レンズによる虚像といった光の様々な性質を,光線の進み方や像のでき方を示して,子どもの理解を助けるように工夫した。

identifier:滋賀大学教育学部附属中学校研究紀要, 第55集, pp. 56-61

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050001338813666816
  • NII論文ID
    120005296763
  • NII書誌ID
    AN10448563
  • ISSN
    18809456
  • Web Site
    http://hdl.handle.net/10441/11565
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    departmental bulletin paper
  • データソース種別
    • IRDB
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ