幼児における実践体験型食教育の試行 ―味覚識別能, 食習慣との関連性―

書誌事項

タイトル別名
  • Trial of Pediatric Nutrition Education with Experience : Relationship to Taste or Dietary Behabiors
  • ヨウジ ニ オケル ジッセン タイケンガタショク キョウイク ノ シコウ ミカク シキベツノウ ショク シュウカン ト ノ カンレンセイ
  • 【研究】

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抄録

従来わが国の食教育は栄養素選択型教育と,食材料選択型教育の2種類が行われてきた。これらの食教育は,幼児にとっては必ずしも理解しやすいとは言い難い。今回我々は,幼児が理解しやすい実践体験型の食教育を試行した。 実践体験型の食教育を受けた保育園児は対照園児に比べ,甘味および酸味において有意に味覚識別能が高く,塩味,および苦味においても高い傾向にあった。また,日頃の食習慣についても,実践体験型の食教育を受けた幼児,およびその家庭においては,料理の仕方や食品の取り方に気をつけているなどの回答が多かった。 今回の実践体験型の食教育は幼児の味覚識別能や食習慣に関連している可能性が示唆された。

収録刊行物

  • 小児保健研究

    小児保健研究 59 (1), 65-71, 2000-01-30

    日本小児保健協会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (18)*注記

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